Jan 19, 2018
きょうのいっぷく ~品種茶おくみどり(浅蒸し)~
『静岡緑茶ガイド』にて、“ティーレポーター”を務める谷口 史恵です。
今月の緑茶レポートをご覧ください。
新年あけましておめでとうございます。
年が明けると、1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」といわれるように、年度末に向けて時間がはやく過ぎていくように感じますね。
昨年の秋口に、静岡ティーレポーターのご褒美として「静岡県内産品種茶飲み比べセット」と茶器をいただきまして、こちらの急須でお茶をいれてひと息つくのがなによりの楽しみになっています。
今日のお茶は「おくみどり」静岡市産(浅蒸し茶)を淹れてみました。
すべて「茗広茶業」さんに作っていただいたものとのことです。
茶器は急須と湯冷まし、湯のみと茶托です。
すべて小ぶりなので扱いやすく、そして、とてもかわいいです。
近くの市場で菜花が出ていまして、葉は茹でていただき花の部分を飾ってみました。
ひとりでいただくときでも2人分いれたほうがおいしいそうですよ。
ポットのお湯を湯冷ましへ、湯冷ましから湯のみへいれて冷まします。
湯のみに入れてお湯を冷ますと、器もあたたまり量もはかれるので便利ですね。
湯のみのお湯を急須へ入れてじっくり待ちます。このとき、急須のふたをあけてお茶の葉が開いていく様子を見るのが好きです。砂時計は目安にしていますが、 葉の開き具合いで注ぐタイミングを決めるのもいいですね。
しずかに均等に最後の一滴まで注ぎます。
紅茶でいう「ゴールデンドロップ」は一番おいしいのだそうです。
お茶が入りました。一煎目はぬるめにいれたので、水色がうすめです。
お味は大変おいしいです。
旨みがしっかり感じられ、まるで栗のようないい香りがしました。
品種茶「おくみどり」の説明には『濃緑色の色沢で、さわやかですっきりした香味のくせのない晩生品種。静岡県の金谷にある現野菜茶業試験場で育成された』とありました。
「おくみどり」の外観。
つやがあって細長くきれいです。
二煎目以降はポットのお湯を高温のまま淹れてみました。
がらりと印象がかわり、火気が感じられすっきりした後味です。
お茶の葉を食べてみました。これがまたおいしい。
ふっくらとして香りも味もしっかり残っています。
栄養がつまっているようで、頭と体がしゃきっと目覚めました。
残りのお茶がらは、わが家ではレンジ内のにおい消しとして使っています。
きょうのいっぷくもおいしくいただきました。
暮らしの中にお茶があることで、こんなに豊かな気持ちになれるのはうれしいですね。いつもと違ういっぷくの効用は大きいです。おすすめですよ。
(静岡緑茶ガイド ティーレポーター・谷口 史恵)