Jan 19, 2018
幻の名品「天下富士」
『静岡緑茶ガイド』にて、“ティーレポーター”を務める髙橋 麻弥です。
今月の緑茶レポートをご覧ください。
静岡県東部に位置する富士市には、伝統的な手揉茶が存在します。
それは、「天下富士」というお茶なのですが、見た目にとてもインパクトがあります!
「天下富士」の茶葉は針のように細く、先端が尖っています!しかも長さがあるんです!
ほとんどの茶葉が人差し指ほどの長さはあります。
普段、わたしたちが愛飲しているお茶っぱで、ここまで長い茶葉はなかなかないかと思います。
一体、この形状はどのようにして作られるかというと、機械は使わずに、一つひとつ手作業で行います。
水分を含んだ茶葉は、大きく開きます。
「天下富士」の歴史を簡単にご説明いたします。
明治時代の初め頃、外国人茶商から「天下一品茶製所」の称号が与えられるほど支持されたお茶だったそうです。
しかし、当時の製法の詳細はいっさい記録として残っておらず、天下一品茶は幻の名品とされていました。
そこで、約130年前の幻の名品を何とか再現しようと、8年もの歳月をかけて現代に蘇らせることができたそうです。すごいことですね!♪!♪
実際に淹れてみると、色は薄いかな?と思ったのですが、
飲んでみると、旨味が強かったです!
お茶を飲んで、これだけ旨味が感じられるのかと思うくらいに、甘味だったり、旨味が強く出ていました。
「天下富士」は1煎目から旨味や甘味があるように感じました!
普段いただく煎茶だけでなく、たまには違う種類のお茶とのみ比べてみるのもいいかもしれません♪
(静岡緑茶ガイド ティーレポーター・髙橋 麻弥)