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Mar 19, 2018

静岡の手揉み茶

『静岡緑茶ガイド』にて、“ティーレポーター”を務める 青島 由美 です。 

今月の緑茶レポートをご覧ください。



現在流通しているお茶のほとんどは機械製茶法で揉まれたお茶です。手揉み茶はたいへん貴重なお茶です。今回お茶のイベントがあり、貴重な手揉み茶を入手することができたので、いただいてみたいと思います。


これが手揉みの茶葉です。 

深い緑色でとても長くて針のような茶葉です。

急須の中にだいたい5gくらいいれました。


お湯は沸騰させてから45℃まで冷まして、急須へ入れます。蓋をして3分くらい待ちます。

針のようだった茶葉が広がり、開くと1枚の葉にもどります。


最後の1滴まで均等に廻しつぎで注ぎます。

水色(すいしょく/お茶を淹れたときの色)は澄んでいます。香りは柔らかな若葉のようです。

しかし、味は水色からは想像できないような『旨み』が舌の上に広がります。甘みがあり、とても濃い味わいです。


2煎目は、70℃くらいまでお湯を冷まし、1分ほど待ってから淹れました。

少し水色が濃くなり、味わいも少しさっぱりとしておいしくいただきました。

急須の中に残った茶葉に少しぽん酢をつけて食べてみました。とても柔らかくて口の中で、茶葉の旨味と甘味と渋味がほのかに感じられておいしかったです。


江戸時代の中期に考案された蒸し製煎茶の手揉製茶法は、急須で淹れた時に澄んだ水色とお茶の味わいを感じられる、日本独自の技術です。今に伝わる静岡県の茶手揉み技術は、県から無形民族文化財に指定され、技術の継承保存が図られています。


手揉みのお茶は、蒸した茶葉を火力で加熱したホイロの上で4時間余もかけて揉み上げていきます。葉ぶるい、回転揉み、もみきり、でんぐり、こくり等の工程は、手先だけでなく全身を使う重労働だそうです。機械の製茶法はこの手揉みの工程を基本に開発されているそうです。


手揉みのお茶はあまり市場に出ることもないと思いますが、もし飲むチャンスがありましたら、ぜひ堪能してみて下さい。今回の体験、『技術の継承』も『製茶技術』も『手揉み茶』も驚きと感動ばかりでした。そしてますますお茶が好きになりました。


静岡緑茶ガイド ティーレポーター・ 青島 由美 )



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