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Feb 11, 2021

石司麻美のハーブ緑茶の世界 vol.12 世界で注目されるノンアルコール「モクテル」

石司麻美のハーブ緑茶の世界 vol.12 世界で注目されるノンアルコール「モクテル」 photo


「若い人たちのアルコール離れが進んでいる」と言われて久しいですが、それとは対照的に、ノンアルコール市場は年々広がっており、その波は世界でも広がっています。

昭和から平成にかけては、お酒を飲むことがコミュニケーションのひとつであったり、ストレス発散の目的であったりしましたが、平成後期から令和の現代にかけては、コミュニケーションの手段や目的が大きく変わり、また若い人たちの身体や心の健康意識が高くなってきたことがアルコール離れに影響しています。


そういった流れを受けて、飲食店でも徐々にノンアルコールメニューを充実させたり、バーでも様々なノンアルコールカクテルを提案するお店が増えてきました。

某ファミリーレストランでは、既存のドリンクバーを利用して複数の飲み物を混ぜて楽しむ「モクテル」を提案しています。

「モクテル」とは、似せた、真似たという意味の「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルの新しい呼び方のひとつです。

ジュースや炭酸を混ぜて作る物から、モクテル専用のノンアルコールリキュールを使ったもの、果物や野菜を使ったものなど、枠に捉われない新しいノンアルコールの楽しみ方が広がっています。


石司麻美のハーブ緑茶の世界 vol.12 世界で注目されるノンアルコール「モクテル」 photo


もちろん、お茶を使ったモクテルもおすすめ。日本では、特に日本茶には砂糖などの甘味を加えずに飲むことが主流でしたが、最近の抹茶ラテやほうじ茶ラテの流れも後押しし、今までにはない自由な楽しみ方が、お茶好きな若年層を中心にSNSなどで増えつつあります。

お茶の葉を炭酸で抽出したり、果物、野菜、ハーブ、スパイス、シロップを組み合わせたり...。

急須でお茶を飲んだことのない方の多い世代だからこそ、固定観念に捉われない楽しみ方がどんどん思いつくのかもしれません。


石司麻美のハーブ緑茶の世界 vol.12 世界で注目されるノンアルコール「モクテル」 photo


そして、ノンアルコールを楽しむ方が増えるほど、食事やスイーツとのペアリング(マリアージュ)を楽しむ機会も増えてくると思います。ノンアルコールペアリングを楽しめるお店は、まだ少ないのですが、いずれ、家庭の中でも当たり前にティーペアリングが楽しめるといいな、という思いで、「日本茶ティーペアリング茶彩師」という資格取得講座を2020年からオンラインで開講しました。日本茶を単なる嗜好品としてだけではなく、食育やマインドフルネスと繋げながら、健康、感性、精神性を高める講座として提案をしています。

今後も、日本茶をベースとしたティーペアリングの面白さや深さを皆さまにお届けしていきます。