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Aug 22, 2017

ひと味ちがう家族団らん ~品種茶の飲み比べ~

『静岡緑茶ガイド』にて、“ティーレポーター”を務める谷口史恵です。

今月の緑茶レポートをご覧ください。


神奈川に住む両親と私たち夫婦は、シロウトながらかなりのお茶好きです。 今回、お盆の帰省土産のひとつは、これと決めていました。

静岡ティーリポーターになってから、初めていただいた貴重なお茶で、清水両河内産の品種茶3 種「めいりょく」「香駿」「山の息吹」です。 日本で栽培される多くは「やぶきた」という品種なので、ふだんあまり口にすることのないこれ らの品種茶を家族団らんの席で、ぜひ飲み比べをしたいと楽しみに持って帰りました。

帰省して2日目、いよいよそのチャンスがやってきました。 2歳になる息子が早めにお昼寝したのを合図に、お茶好きのシロウト家族が居間に集まります。 実家にあるお茶の道具を使って、品種茶飲み比べのスタート。


お茶の葉は、ティースプーンかるく4杯、淹れ方は説明書の通り60℃くらいのお湯で60秒待 って淹れてみました。温度計がなかったので、ポットのお湯を湯冷ましにとり、急須にうつして 手でもってみて「熱いけれど持っていられる」くらいを目安にしました。



1 飽きないバランス 「めいりょく」  ※写真のお茶はティースプーン2杯分

感想:お茶の水色、味ともにやぶきたに比べて薄い印象。すっきりして飲みやすい。2煎目をか なり高温で淹れてみたが、水色や味は、湯温に左右されにくい。3種類の中で一番人気。



2 香水のように香る「香駿(こうしゅん)」

感想:ジャスミンティーのよう。蒸したヨモギのような香り。油っぽい食事の後に飲みたい。お茶の葉自体に香りがしないのが不思議。ちょっと苦手 (男性陣)、紅茶のようにすこし発酵さ せた作り方をしている気がするが。



3 旨味甘味・優しさ「山の息吹」

感想:旨味と甘味が強い。ここまで強い味となると、ちょっと苦手。ペットボトルのお茶のよう に、うすめて飲んだらおいしく感じるかもしれない。味が凝縮されていて、なめるように飲むの がちょうどいい。



どのお茶の葉も美しく、際立つ個性がありました。 ひとつの急須から注ぎわけられたお茶を飲みながら、それぞれが思い思いに感想を話しあいます。 ふだんとは、ひと味違う団らんのひととき。 お茶を淹れながら、ふと、心に思い浮かんだ言葉は「平和」です。 自分のために淹れて、ひとりの時間をゆっくり楽しむお茶も好きです。 そして今日のように、家族が集まり、わいわい楽しむお茶も、またいいものですね。

(静岡緑茶ガイド ティーレポーター・谷口史恵)